「初診料と再診料・付随する加算の算定要件について」で診療報酬点数の算定にあたっては「基本診療料」と「特掲診療料」を合わせて算定することをお伝えしました。
特掲診療料には「医学管理」「検査」「画像診断」「投薬」「処置」「手術」など個々の診療行為ごとに点数が定められています。
今回は、診療報酬点数の基本的構成について解説していきたいと思います。
基本診療料
- 初診料
- 再診料(診療所または一般病床200床未満の病院)
- 外来診療料(一般病床200以上の病院)
- 入院基本料+入院基本料等加算
- 特定入院料+入院基本料等加算
- 短期滞在手術等基本料
特掲診療料
医学管理等
- 医学管理料
在宅医療
- 在宅患者診療・指導料
- 在宅療養指導管理料+(在宅療養指導管理材料加算)+(薬剤料)+(材料料)
検査
- 検体検査実施料+検体検査判断料+(診断穿刺・検体採取料)+(薬剤料)+(材料料)
- 生体検査料(+判断料)+(診断穿刺・検体採取料)+(薬剤料)+(材料料)
画像診断
- エックス線診断料(撮影料+診断料+造影剤注入手技料)+(薬剤料)+(フィルム)+(材料料)
- 核医学診断料(撮影料+診断料)+(薬剤料)+(フィルム)+(材料料)
- コンピューター断層撮影診断料(撮影料+診断料)+(薬剤料)+(フィルム)+(材料料)
投薬
- 【外来患者院内処方】調剤料+処方料+薬剤料+(調剤技術基本料)+(材料料
- 【外来患者院外処方】処方箋料
- 【入院患者】調剤料+薬剤料+(調剤技術基本料)+(材料料)
注射
- 注射料(注射実施料+無菌製剤処理料)+薬剤料+(材料料)
リハビリテーション
- リハビリテーション料+(薬剤料)
精神科専門療法
- 精神科専門療法料+(薬剤料)
処置
- 処置料+(処置医療機器等加算)+(薬剤料)+(材料料)
手術
- 手術料+(輸血料)+(手術医療機器等加算)+(薬剤料)+(材料料)
- 輸血料+(薬剤料)+(材料料)
麻酔
- 麻酔料(麻酔料+麻酔管理料)+(薬剤料)+(材料料)
- 神経ブロック料(薬剤料)+(材料料)
放射線治療
- 放射線治療管理・実施料+(材料料)
病理診断
- 病理標本作製料+病理診断・判断料+(診断穿刺・検体採取料)+(薬剤料)+(材料料)
検査に関する用語
■検体検査
患者の体から採取した検査材料(検体)について調べる検査のこと
■生体検査
患者の体そのものを調べる検査のこと
■病理診断
採取または摘出した組織や臓器に対する、顕微鏡などによる形態学的検査のこと