【2020年改正】外来栄養食事指導料の点数と算定要件について

外来栄養食事指導料

「外来栄養食事指導料」とは、入院中の患者以外の患者であって、 別に厚生労働大臣が定める特別食を保険医療機関の医師が必要と認めた者又は次のいずれかに該当する者に対し、管理栄養士が医師の指示に基づき、患者ごとにその「生活条件」や「好み」を考え合せて「食事計画案」等を必要に応じて交付し、初回は30分以上、2回目以降は20 分以上、療養のため必要な栄養の指導を行った場合に算定します。

  1.  がん患者
  2. 摂食機能又は嚥下機能が低下した患者
  3. 低栄養状態にある患者

POINT低栄養状態にある患者とは、次のいずれかを満たす患者をいいます。

  1. 血中アルブミンが 3.0g/dL 以下である患者
  2. 医師が栄養管理により低栄養状態の改善を要すると判断した患者

摂食機能または嚥下機能が低下した患者とは、医師が硬さ、付着性、凝集性などに配慮した嚥下調整食がに相当する食事を要する人をいいます。

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外来栄養食事指導料の点数

B001−9 外来栄養食事指導料

イ 外来栄養食事指導料1
( 1 ) 初回 260点
( 2 ) 2回目以降
① 対面で行った場合 200点
② 情報通信機器を用いた場合 180点
ロ 外来栄養食事指導料2
( 1 ) 初回 250点
( 2 ) 2回目以降 190点

POINT2020年改定より外来栄養食事指導料2が新設されました。診療所において、当該診療所以外の管理栄養士が栄養指導を行った場合に算定します。また「情報通信機器を用いた場合」の点数が新設されました。

管理栄養士は常勤である必要はなく、要件に適合した指導が行われていれば算定できます。

外来栄養食事指導料に規定する特別食

  • 腎臓食
  • 肝臓食
  • 糖尿食
  • 胃潰瘍食
  • 貧血食
  • 膵臓食
  • 脂質異常症食
  • 痛風食
  • てんかん食
  • フェニールケトン尿症食
  • 楓糖尿症食
  • ホモシスチン尿症食
  • 尿素サイクル異常症食
  • メチルマロン酸血症食
  • プロピオン酸血症食
  • 極長鎖アルシ−CoA脱水素酵素欠損症食
  • 糖原病食
  • ガラクトース血症食
  • 治療乳
  • 無菌色
  • 小児食物アレルギー食
  • 特別な場合の検査食

POINT特別食には・・・

  • 心臓疾患及び妊娠高血圧症候群等の患者に対する減塩食
  • 十二指腸潰瘍の患者に対する潰瘍食
  • 侵襲の大きな消化管手術後の患者に対する潰瘍食
  • クローン病及び潰瘍性大腸炎等により腸管の機能が低下している患者に対する低残渣食
  • 肥満度が+40%以上又はBMIが 30 以上の患者に対する治療食

などが含まれます。

診療録記載時の注意点

厚生局で行われる個別指導では以下のような指摘事例がよくあげられていますので算定時には注意しましょう。

  • 指導内容の要点について栄養指導記録への記載が不十分であること。
  • 診療録に医師が栄養管理士に対して指示した事項の記載がなかったり、内容が乏しく不十分であること。
  • 管理栄養士への指示事項に熱量、熱量構成、蛋白質、脂質、その他の栄養素の量、病態に応じた食事の形態などに係る情報のうち、医師が必要と認めるものに関する具体的な指示が含まれていない。

外来栄養食事指導料算定時の注意点

  • イの( 1 )及び( 2 )の①については、入院中の患者以外の患者であって、別に厚生労働大臣が定めるものに対して、保険医療機関の医師の指示に基づき当該保険医療機関の管理栄養士が具体的な献立等によって指導を行った場合に、初回の指導を行った月にあっては月2回に限り、その他の月にあっては月1回に限り算定します。
  • 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険医療機関において、外来化学療法を実施している悪性腫瘍の患者に対して、医師の指示に基づき当該保険医療機関の管理栄養士が具体的な献立等によって月2回以上の指導を行った場合に限り、月の2回目の指導時にイの( 2 )の①の点数を算定します。ただし、外来化学療法加算を算定した日と同日であることが必須です。
  • イの( 2 )の②については、保険医療機関の医師の指示に基づき当該保険医療機関の管理栄養士が電話又は情報通信機器等によって必要な指導を行った場合に、月1回に限り算定します。
  • ロについては、診療所において入院中の患者以外の患者であって、別に厚生労働大臣が定めるものに対して、保険医療機関の医師の指示に基づき当該保険医療機関以外の管理栄養士が具体的な献立等によって指導を行った場合に、初回の指導を行った月にあっては月2回に限り、その他の月にあっては月1回に限り算定します。
  • 外来栄養食事指導料を算定するに当たって管理栄養士は、患者ごとに栄養指導記録を作成するとともに、 指導内容の要点及び指導時間を記載する必要があります。

筆者:山下 佳代

【保有資格】

・診療報酬請求事務

・認定医師秘書TM

・医療秘書技能検定1級

・診療情報管理士

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