B001-13 在宅療養指導料

在宅療養指導

在宅療養指導料とは、医師の指示で、保健師、助産師または看護師が在宅療養上必要な指導を30分以上行った場合に算定する医学管理料です。 指導は患者さんのプライバシーが配慮されている専用の場所で行うことが必要です。

B001_13 在宅療養指導料 170点

在宅療養指導料の主な算定要件
  • 医師の指示に基づき、保健師、助産師、または看護師が在宅療養上必要な指導を30分以上行う
     
  • 指導は患者さんのプライバシーが配慮されている専用の場所で行う
     
  • 患家において行った場合には算定できない
     
  • 保健師、助産師、または看護師は、患者さんごとに療養指導記録を作成し、当該療養指導記録に指導の要点、指導実施時間を明記する
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 在宅療養指導料の算定要件

注1 在宅療養指導管理料の各区分に掲げる指導管理料を算定すべき指導管理を受けている患者、器具を装着しておりその管理に配慮を必要とする患者又は退院後1月以内の慢性心不全の患者に対して、医師の指示に基づき保健師、助産師又は看護師が在宅療養上必要な指導を個別に行った場合に、患者1人につき月1回(初回の指導を行った月にあっては、月2回)に限り算定する。

注2 1回の指導時間は30分を超えるものでなければならないものとする。

 在宅療養指導料の留意事項

(1) 次のいずれかの患者に対して指導を行った場合に、初回の指導を行った月にあっては月2回に限り、その他の月にあっては月1回に限り算定する。

在宅療養指導管理料を算定している患者

入院中の患者以外の患者であって、器具(人工肛門、人工膀胱、気管カニューレ、留置カテーテル、ドレーン等)を装着しており、その管理に配慮を要する患者
退院後1月以内の患者であって、過去1年以内に心不全による入院が、当該退院に係る直近の入院を除き、1回以上ある慢性心不全の患者(治療抵抗性心不全の患者を除く。)

人工肛門とは、手術で腸管を腹部の表面に直接出して、排泄口にすることです。直腸がんなどで肛門をとる手術を行なうと、人工肛門をつけなければなりません。
人工膀胱とは、膀胱癌や外傷などによって尿路の一部が損傷した場合に、腎臓から尿を排泄するために手術で造設される開口部であり、永久的な造設が一般的です。常に尿が出ている状態になるため、集尿用の排出口付きストーマ袋を装着する必要があります。
気管カニューレとは、外科的気道確保として、外科的気管切開術あるいは経皮的気管切開術を行った患者様の気管に、気管切開孔を介して留置する管のことを指します。
ドレーンとは、体内に貯留した血液・膿・浸出液を体外に排出する医療行為を「ドレナージ」といい、その際に使用する管のことを指します。

(2) 保健師、助産師又は看護師が個別に30分以上療養上の指導を行った場合に算定できるものであり、同時に複数の患者に行った場合や指導の時間が30分未満の場合には算定できない。なお、指導は患者のプライバシーが配慮されている専用の場所で行うことが必要であり、保険医療機関を受診した際に算定できるものであって、患家において行った場合には算定できない。

(3) 療養の指導に当たる保健師、助産師又は看護師は、訪問看護や外来診療の診療補助を兼ねることができる。

(4) 保健師、助産師又は看護師は、患者ごとに療養指導記録を作成し、当該療養指導記録に指導の要点、指導実施時間を明記する。

(5) 当該療養上の指導を行う保健師、助産師又は看護師は、次に掲げる在宅療養支援能力向上のための適切な研修を修了していることが望ましいこと。

国、都道府県及び医療関係団体等が主催する研修であること(5時間程度)
講義及び演習により、次の項目を行う研修であること

(イ)外来における在宅療養支援について

(ロ)在宅療養を支える地域連携とネットワークについて

(ハ)在宅療養患者(外来患者)の意思決定支援について

(ニ)在宅療養患者(外来患者)を支える社会資源について

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