2024年|栄養サポートチーム加算の算定要件と施設基準について

栄養サポートチーム加算

栄養管理を要する患者さんに対し、医療機関の医師、看護師、薬剤師、管理栄養士等が共同して必要な診療を行った場合に、週1回を算定している患者さんについては、入院した日から起算して1月以内の期間にあっては週1回、入院した日から起算して1月を超え6月以内の期間にあっては月1回)(障害者施設等入院基本料を算定している患者については、月1回)に限り200点を加算します。

A233-2 栄養サポートチーム加算(週1回) 200点

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対象となる患者について

算定の対象となる患者さんは、栄養障害の状態にある患者または栄養管理を行わないと栄養障害になる可能性のある患者さんとなります。

例1)脱水状態にあり、入院直後の患者さんで、アルブミンが高値を示しているも、他の指標や背景から明らかにして栄養障害があると判断できる場合

例2)これから抗がん剤治療を開始する患者さんで、副作用によち、栄養障害をきたす可能性が高いと予想される場合

例3)脳卒中を発症して救急搬送された直後の患者さんで、栄養状態はまだ低下していないがl、嚥下障害あり、蛍光接種が困難となる可能性が高いと予想される場合

算定要件

栄養サポートチーム加算とは、栄養障害の状態にある患者さんや栄養管理をしなければ栄養障害の状態になることが見込まれる患者さんに対して、「生活の質の向上」「治癒促進」「感染症等の合併症予防」等を目的として、栄養管理に係る専門的知識を有した多職種からなる栄養サポートチームが診療することで算定を行うことができます。

チームを構成する4職種全員で回診を行なった日に算定を行いましょう。

算定可能な対象者について

栄養サポートチーム加算は、栄養管理計画を策定している患者さんのうち、次の1から4までのいずれかに該当する場合に算定することができます。

  1. 栄養管理計画の策定に係る栄養スクリーニングの結果、血中アルブミン値が3.0g/dL以下であって、栄養障害を有すると判定された患者さん
  2. 経口摂取又は経腸栄養への移行を目的として、現に静脈栄養法を実施している患者さん
  3. 経口摂取への移行を目的として、現に経腸栄養法を実施している患者さん
  4. 栄養サポートチームが、栄養治療により改善が見込めると判断した患者さん

栄養サポートチームの責務について

栄養サポートチームは、以下の診療を通じて、栄養状態を改善させ、必要に応じて経口摂取への円滑な移行を促進することが必要であるとされています。

栄養状態の改善に係るカンファレンス及び回診が週1回程度開催されており、栄養サポートチームの構成員及び必要に応じて、当該患者の診療を担当する保険医、看護師等が参加している。

カンファレンス及び回診の結果を踏まえて、当該患者の診療を担当する保険医、看護師等と共同の上で、別紙様式5又はこれに準じた栄養治療実施計画を作成し、その内容を患者等に説明の上交付するとともに、その写しを診療録等に添付する。

栄養治療実施計画に基づいて適切な治療を実施し、適宜フォローアップを行う。

治療終了時又は退院・転院時に、治療結果の評価を行い、それを踏まえてチームで終了時指導又は退院時等指導を行い、その内容を別紙様式5又はこれに準じた栄養治療実施報告書として記録し、その写しを患者等に交付するとともに診療録等に添付する。

当該患者の退院・転院時に、紹介先保険医療機関等に対して診療情報提供書を作成した場合は、当該報告書を添付する。

栄養サポートチームは、以下の診療を通じ、当該保険医療機関における栄養管理体制を充実させるとともに、当該保険医療機関において展開されている様々なチーム医療の連携を図ることが必要であるとされています。

現に当該加算の算定対象となっていない患者の診療を担当する保険医、看護師等からの相談に速やかに応じ、必要に応じて栄養評価等を実施する。

褥瘡対策チーム、感染制御チーム、緩和ケアチーム、摂食嚥下支援チーム等、当該保険医療機関において活動している他チームとの合同カンファレンスを、必要に応じて開催し、患者に対する治療及びケアの連携に努めること。

加算が算定できる入院料について

栄養サポートチーム加算については以下の入院料に対して加算を算定することが可能です。

  • 一般病棟入院基本料
  • 療養病棟入院基本料
  • 結核病棟入院基本料
  • 精神病棟入院基本料
  • 特定機能病院入院基本料
  • 専門病院入院基本料
  • 障害者施設等入院基本料
  • 特定一般病棟入院料

施設基準について

(1) 当該保険医療機関内に、以下から構成される栄養管理に係るチーム(以下「栄養サポートチーム」という。)が設置されていること。また、以下のうちのいずれか1人は専従であること。ただし、当該栄養サポートチームが診察する患者数が1日に15人以内である場合は、いずれも専任で差し支えない。

栄養管理に係る所定の研修を修了した専任の常勤医師

栄養管理に係る所定の研修を修了した専任の常勤看護師

栄養管理に係る所定の研修を修了した専任の常勤薬剤師

栄養管理に係る所定の研修を修了した専任の常勤管理栄養士
なお、アからエまでのほか、歯科医師、歯科衛生士、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、言語聴覚士が配置されていることが望ましい。
注2に規定する点数を算定する場合は、以下から構成される栄養サポートチームにより、栄養管理に係る専門的な診療が行われていること。

栄養管理に係る所定の研修を修了した常勤医師

栄養管理に係る所定の研修を修了した看護師
栄養管理に係る所定の研修を修了した薬剤師
栄養管理に係る所定の研修を修了した管理栄養士

(2) (1)のア及びオにおける栄養管理に係る所定の研修とは、医療関係団体等が実施する栄養管理のための専門的な知識・技術を有する医師の養成を目的とした10時間以上を要する研修であること。なお、当該研修には、次の内容を含むものであること。

栄養不良がもたらす影響

栄養評価法と栄養スクリーニング
栄養補給ルートの選択と栄養管理プランニング
中心静脈栄養法の実施と合併症及びその対策
末梢静脈栄養法の実施と合併症及びその対策カ 経腸栄養法の実施と合併症及びその対策
栄養サポートチームの運営方法と活動の実際

また、(1)のア又はオに掲げる常勤医師については、週3日以上常態として勤務しており、かつ、所定労働時間が週22時間以上の勤務を行っている専任の非常勤医師(栄養管理に係る所定の研修を修了した医師に限る。)を2名組み合わせることにより、常勤医師の勤務時間帯と同じ時間帯にこれらの非常勤医師が配置されている場合には、当該2名の非常勤医師が栄養サポートチームの業務に従事する場合に限り、当該基準を満たしていることとみなすことができる。

(3) (1)のイからエまで及びカからクまでにおける栄養管理に係る所定の研修とは、次の事項に該当する研修であること。

医療関係団体等が認定する教育施設において実施され、40 時間以上を要し、当該団体より修了証が交付される研修であること。

栄養管理のための専門的な知識・技術を有する看護師、薬剤師及び管理栄養士等の養成を目的とした研修であること。なお、当該研修には、次の内容を含むものであること。
(イ) 栄養障害例の抽出・早期対応(スクリーニング法)
(ロ) 栄養薬剤・栄養剤・食品の選択・適正使用法の指導
(ハ) 経静脈栄養剤の側管投与法・薬剤配合変化の指摘
(ニ) 経静脈輸液適正調剤法の取得
(ホ) 経静脈栄養のプランニングとモニタリング
(ヘ) 経腸栄養剤の衛生管理・適正調剤法の指導
(ト) 経腸栄養・経口栄養のプランニングとモニタリング
(チ) 簡易懸濁法の実施と有用性の理解
(リ) 栄養療法に関する合併症の予防・発症時の対応
(ヌ) 栄養療法に関する問題点・リスクの抽出
(ル) 栄養管理についての患者・家族への説明・指導
(ヲ) 在宅栄養・院外施設での栄養管理法の指導

(4) 当該保険医療機関において、栄養サポートチームが組織上明確に位置づけられていること。

(5) 算定対象となる病棟の見やすい場所に栄養サポートチームによる診療が行われている旨の掲示をするなど、患者に対して必要な情報提供がなされていること。

届出を行う地方厚生局HPについて

届出を行う際は、医療機関が所在する都道府県を管轄する『地方厚生局』に必要書類を提出して申請を行う必要があります。

基本診療料の各書式(令和6年)については、各地方厚生局のH Pよりダウンロードできます。

届出時の留意事項

  • 各月の末日までに要件審査を終え、届出を受理した場合は、翌月の1日から当該届出に係る診療報酬を算定することができます。また、月の最初の開庁日に要件審査を終え、届出を受理した場合には当該月の1日から算定することができます。
  • 施設基準等の届出に当たっては、原則として郵便による送付をお願いしております。(FAXによる届出はできません。)
  • 届出書は、正本1通(届出書にかかる添付書類を含む)を提出してください。なお、控えとして送付した正本のコピー等を保存してください。
  • 「行政手続きに係る押印を不要とする取扱いについて」により、本ページに掲載されている様式は、令和3年2月1日以降、押印が不要となりました。
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