【2022年】てんかん指導料の点数・算定要件・カルテ記載について

胆管指導料

てんかん指導料とは「小児科」「神経科」「神経内科」「精神科」「脳神経外科」「心療内科」を標榜する保険医療機関において、その標榜する診療科を担当する医師が、てんかん(外傷性のものを含む)の患者さん(入院中以外)に対して、 治療計画に基づき療養上必要な指導を行った場合に、月1回に限り算定できる医学管理料です。

ここでは「てんかん指導料」について分かりやすく解説していきたいと思います。

てんかん指導料 250点

■情報通信機器を用いた場合 235点

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てんかんとは

てんかんは脳内の神経細胞の過剰な電気的興奮に伴って、意識障害やけいれんなどを発作的に起こす慢性的な脳の病気です。この病気は紀元前から知られており、かつては憑き物にとりつかれて生じる病気と信じられていたため、いまだに多くの誤解や偏見があります。過剰興奮が脳の様々な場所に起こるため、その場所に応じて症状も様々なものとなります。
また、この過剰興奮を記録するための検査として脳波をおこないます。原因疾患が見つからない特発性(一次性)のてんかんと、脳梗塞・脳出血、脳腫瘍、脳炎など脳の病変が原因となっている症候性(二次性)のてんかんがあり、症候性の場合はMRIなどで異常がみつかります。

日本神経学会HPより

てんかんの治療について

治療の基本は薬物療法です。抗てんかん薬と呼ばれるてんかん発作が起きないように興奮を抑える飲み薬が用いられます。前に述べたてんかん発作のタイプによって、用いるべき薬が異なりますので、正しく診断することが重要です。また、副作用がない状態で発作を抑えることも重要です。最近は副作用が少ない良い飲み薬がたくさん発売されていますので、主治医とよく相談してください。お薬が効かない場合、外科治療(手術)で発作を抑えることができるてんかんもあります。もし2種類のお薬を試しても発作が完全に抑えられない時は、てんかん専門医の診察を受けることをお勧めいたします。
なお、睡眠不足、精神的ストレス、過労、飲酒、薬の飲み忘れなどは発作の引き金となるので避ける必要があります。こうした引き金があって発作を起こした場合には、まず生活指導・服薬指導が行われます。いくら適切なお薬が処方されていても、こうした問題があると発作を抑えることはできません。

日本神経学会HPより

てんかん指導料算定時の注意点

  • 初診料を算定する初診の日に行った指導又は当該初診の日から1月以内に行った指導の費用は、初診料に含まれるものとするため算定できません。
  • 退院した患者に対して退院の日から起算して1月以内に指導を行った場合における当該指導の費用は、入院基本料に含まれるものとするため算定できません。
  • 特定疾患療養管理料、小児科療養指導料、小児悪性腫瘍患者指導管理料を算定している患者については算定できません。
  • 第2部第2節第1款在宅療養指導管理料の各区分に掲げる指導管理料を算定すべき指導管理を受けている患者に対して行った指導の費用は、各区分に掲げるそれぞれの指導管理料に含まれるため算定できません。

診療録記載について

管理料を算定する際はカルテ記載も重要となります。

計画的に療養指導及び療養管理を行ってもカルテ記載がなければ厚生局の個別指導で指摘されることになってしまいます。

つまり日々のカルテ記載はとても重要であり、遅延なく記録を行う事が大切です。

診療録記載例

てんかんに対し以下の指導を行った

  • 症状が落ち着いていても内服は医師の指示通りに行って下さい
  • 規則正しい生活を心がけて下さい
  • 精神的ストレスをため込まないようにして下さい
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