令和6年|C005-2 在宅患者訪問点滴注射管理指導料の算定要件

在宅患者訪問点滴注射管理指導料は、通院困難な患者さんについて、医師が週3日以上の点滴注射を行う必要を認め、看護師に対して点滴の指示を行った場合に算定します。

C005-2 在宅患者訪問点滴注射管理指導料(1週につき)100点

スポンサーリンク

在宅患者訪問看護・指導料又は同一建物居住者訪問看護・指導料を算定すべき訪問看護・指導を受けている患者又は指定訪問看護事業者から訪問看護を受けている患者であって、当該患者に対する診療を担う保険医療機関の保険医の診療に基づき、週3日以上の点滴注射を行う必要を認めたものについて、訪問を行う看護師又は准看護師に対して、点滴注射に際し留意すべき事項等を記載した文書を交付して、必要な管理指導を行った場合に、患者1人につき週1回に限り算定する。

通知

(1) 在宅患者訪問点滴注射管理指導料は、在宅での療養を行っている患者であって、通院困難な者について、当該患者の在宅での療養を担う保険医の診療に基づき、週3日以上の点滴注射を行う必要を認め、当該保険医療機関の看護師又は准看護師(看護師等)に対して指示を行い、その内容を診療録に記載した場合又は指定訪問看護事業者に別紙様式16、別紙様式17の2又は別紙様式18を参考に作成した在宅患者訪問点滴注射指示書に有効期間(7日以内に限る。)及び指示内容を記載して指示を行った場合において、併せて使用する薬剤、回路等、必要十分な保険医療材料、衛生材料を供与し、1週間(指示を行った日から7日間)のうち3日以上看護師等が患家を訪問して点滴注射を実施した場合に3日目に算定する。なお、算定要件となる点滴注射は、看護師等が実施した場合であり、医師が行った点滴注射は含まれない。

(2) 点滴注射指示に当たっては、その必要性、注意点等を点滴注射を実施する看護師等に十分な説明を行うこと。

(3) 点滴注射を実施する看護師等は、患者の病状の把握に努めるとともに、当該指示による点滴注射の終了日及び必要を認めた場合には在宅での療養を担う保険医への連絡を速やかに行うこと。なお、その連絡は電話等でも差し支えないこと。

(4) 在宅での療養を担う保険医は、患者、患者の家族又は看護師等から容態の変化等についての連絡を受けた場合は、速やかに対応すること。

(5) 在宅患者訪問点滴注射管理指導料には、必要な回路等の費用が含まれており、別に算定できない。

(6) 在宅中心静脈栄養法指導管理料在宅麻薬等注射指導管理料「在宅腫瘍化学療法注射指導管理料又は在宅強心剤持続投与指導管理料を算定した場合には、当該管理指導料は算定できない。

(7) 在宅患者訪問点滴注射管理指導料に係る薬剤料は別に算定できる。

(8) 週3日以上実施できなかった場合においても、使用した分の薬剤料は算定できる。

カルテ記載について

医師が点滴の指示を出した際は、その旨をカルテにしっかり記載しましょう。

カルテ記載例A:#1肺炎
#2脱水症
臨床所見より上記と診断し、本日より抗生剤点滴を開始を訪問看護へ指示した
また、電解質異常、脱水所見あり点滴にて補液を開始とする
訪問看護へは毎日の水分摂取量、意識レベル、全身状態の観察を行うよう指示した
タイトルとURLをコピーしました