2023年|アレルギー性鼻炎免疫療法治療管理料の算定要件と施設基準

アレルギー性鼻炎免疫療法治療管理料

厚生労働大臣が定める施設基準を満たす保険医療機関において、アレルギー性鼻炎の患者さん(入院患者以外)に対して、アレルゲン免疫療法による治療の必要を認め、治療内容等に係る説明を文書を用いて行い、当該患者の同意を得た上で、アレルゲン免疫療法による計画的な治療管理を行った場合に、月1回に限り以下の点数を算定します。

アレルギー性鼻炎免疫療法治療管理料

イ 1月目  280点

ロ 2月目以降  25点

スポンサーリンク

説明と同意について

アレルゲン免疫療法を開始する前には、「治療内容」「期待される効果」「副作用」等について文書を用いた上で患者さんに説明し、同意を得ることが必要です。

POINTアレルゲン免疫療法とは、アレルギー疾患の病因アレルゲンを投与していくことにより、アレルゲン. に曝露された場合に引き起こされる関連症状を緩和する治療法である。

カルテ記載について

アレルギー性鼻炎免疫療法治療管理料を算定する際は、説明内容の要点を診療録に記載することが必要です。

アレルギー性鼻炎免疫療法治療管理料に関する施設基準

  • 当該保険医療機関内に当該療養を行うにつき十分な経験を有する常勤の医師が配置されていること。

POINTここでの常勤医師とは、アレルギーの診療に従事した経験を3年以上有している医師とされています。なお、週3日以上勤務しており、労働時間が週22時間以上の勤務を行なっている非常勤医師を2名組み合わせることにより、基準を満たしているとみなされます。

  • アレルゲン免疫療法に伴う副作用が発生した場合に対応できる体制が整備されていること。

POINT副作用としては主に「呼吸困難「皮膚症状」「嘔吐・吐き気」「下痢」「胃痛」「視野の狭窄」「血圧低下」「意識の混濁」といった症状があります。

  • 院内の見やすいところにアレルゲン免疫療法を行なっている旨の掲示をするなどし、患者さんに対して必要な情報が提供されていること。

アレルギー性鼻炎免疫療法治療管理料に関する施設基準については、上記基準を満たしていればよく、届出を行う必要はありません。

レセプト請求時について

アレルギー性鼻炎免疫療法治療管理料を算定した際のレセプト請求時には、診療報酬請求書の摘要欄に「初回算定年月日」を記載する必要があります。

タイトルとURLをコピーしました