2022年|手術後医学管理料の算定要件と包括される検査について

手術後医学管理料

病院(療養病棟、結核病棟及び精神病棟を除く)又は診療所(療養病床に係るものを除く)に入院している患者様について、入院の日から起算して10日以内に行われた「マスク又は気管内挿管による閉鎖循環式全身麻酔」を伴う手術後に必要な医学管理を行った場合に、当該手術に係る手術料を算定した日の翌日から起算して3日に限り以下の点数を算定します。

  1. 病院の場合 1188点(1日につき)
  2. 診療所の場合 1056点(1日につき)
POINT同一の手術について、同一月に「手術前医学管理料」を算定した場合は、所定点数の100分の95に相当する点数を算定します。

注意!! 

救命救急入院料又は特定集中治療室管理料の施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険医療機関に入院している患者様については算定できません。

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包括される検査について

検査のうち次に掲げるもの(当該手術に係る手術料を算定した日の翌日から起算して3日以内に行ったものに限る。)は、所定点数に含まれるため別に算定することはできません。

イ 尿中一般物質定性半定量検査
ロ 尿中特殊物質定性定量検査尿蛋白及び尿グルコース
ハ 血液形態・機能検査赤血球沈降速度(ESR)、末梢血液像(自動機械法)、末梢血液像(鏡検法)及び末梢血液一般検査
ニ 血液化学検査総ビリルビン、直接ビリルビン又は抱合型ビリルビン、総蛋白、アルブミン(BCP改良法・BCG法)、尿素窒素、クレアチニン、尿酸、アルカリホスファターゼ(ALP)、コリンエステラーゼ(ChE)、γ-グルタミルトランスフェラーゼ(γ-GT)、中性脂肪、ナトリウム及びクロール、カリウム、カルシウム、マグネシウム、クレアチン、グルコース、乳酸デヒドロゲナーゼ(LD)、アミラーゼ、ロイシンアミノペプチダーゼ(LAP)、クレアチンキナーゼ(CK)、アルドラーゼ、遊離コレステロール、鉄(Fe)、血中ケトン体・糖・クロール検査(試験紙法・アンプル法・固定化酵素電極によるもの)、不飽和鉄結合能(UIBC)(比色法)、総鉄結合能(TIBC)(比色法)、リン脂質、HDL-コレステロール、LDL-コレステロール、無機リン及びリン酸、総コレステロール、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、イオン化カルシウム並びに血液ガス分析
ホ 心電図検査
ヘ 呼吸心拍監視
ト 経皮的動脈血酸素飽和度測定
チ 終末呼気炭酸ガス濃度測定
リ 中心静脈圧測定
ヌ 動脈血採取

判断料の算定について

手術後医学管理料には、包括されている検査項目に係る判断料が含まれており、手術後医学管理料を算定した月に「尿・糞便等検査判断料」「血液学的検査判断料」「生化学的検査(Ⅰ)判断料」は別に算定できません。

ただし、算定の翌月以降に上記判断料の対象となる検査を実施した場合には、別に算定可能となります。

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