リンパ浮腫指導管理料の算定要件と弾性着衣等の療養費について

リンパ浮腫指導管理料

リンパ浮腫指導管理料は、入院中の患者様が鼠径部、骨盤部若しくは腋窩部のリンパ節郭清を伴う悪性腫瘍に対する手術を行ったもの又は、原発性リンパ浮腫と診断されたものに対して、手術を行った日の月又はその前月若しくは翌月のいずれかに、医師又は医師の指示に基づき看護師、理学療法士若しくは作業療法士が、リンパ浮腫の重症化等を抑制するための指導を実施した場合に、入院中1回に限り以下の点数を算定します。

リンパ浮腫指導管理料 100点

原発性リンパ浮腫とは
原発性リンパ浮腫とは、癌手術におけるリンパ節郭清等の誘因後に発症する二次性リンパ浮腫と区別され、リンパ管の先天的低形成・無形成や機能不全により、四肢にリンパ浮腫を発症し慢性的に経過する疾患です。

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指導内容について

リンパ浮腫指導管理料は、「手術前」「手術後」「診断時」「診断後」において、以下に示す事項について、個別に説明及び指導管理を行った場合に算定できます。

リンパ浮腫の病因と病態
リンパ浮腫の治療方法の概要
セルフケアの重要性と局所へのリンパ液の停滞を予防及び改善するための具体的実施方法
(イ) リンパドレナージに関すること
(ロ) 弾性着衣又は弾性包帯による圧迫に関すること
(ハ) 弾性着衣又は弾性包帯を着用した状態での運動に関すること
(ニ) 保湿及び清潔の維持等のスキンケアに関すること
生活上の具体的注意事項リンパ浮腫を発症又は増悪させる感染症又は肥満の予防に関すること
感染症の発症等増悪時の対処方法感染症の発症等による増悪時における診察及び投薬の必要性に関すること

指導内容は診療録にしっかり記載しましょう。

手術前においてリンパ浮腫に関する指導を行った場合であって、結果的に手術が行われなかった場合にはリンパ浮腫指導管理料は算定できません。

弾性着衣等に係る療養費支給について

腋窩、骨盤内の広範なリンパ節郭清術を伴う悪性腫瘍の術後に発生する四肢のリンパ浮腫の重篤化予防を目的とした弾性着衣等の購入費用については、療養費として支給されます。

患者様が療養費の支給申請を行うには「弾性着衣等 装着指示書」と購入した際の「領収書」または「費用の額を証する書類」が必要です。

支給対象

上記悪性腫瘍術後の四肢のリンパ浮腫の治療のために、医師の指示に基づき購入する弾性着衣等について、療養費の支給対象となります。

弾性包帯については、弾性ストッキング、弾性スリープ及び弾性グローブを使用できないと認められる場合に限り療養費の支給対象となります。

弾性着衣等に係る療養費支給の留意事項

支給対象となる疾病

リンパ節郭清術を伴う悪性腫瘍

  • 悪性黒色腫
  • 乳腺をはじめとする腋窩部のリンパ節郭清を伴う悪性腫瘍
  • 子宮悪性腫瘍
  • 子宮附属器悪性腫瘍
  • 前立腺悪性腫瘍
  • 泌尿器系の骨盤内のリンパ節郭清を伴う悪性腫瘍

の術後に発生する四肢のリンパ浮腫が支給の対象となります。

弾性着衣の支給回数について

1度に購入する弾性着衣は、洗い替えを考慮して「装着部毎に2着」を限度とします。また、経年劣化することから前回購入から6ヶ月経過して再度購入することができます。

弾性着衣の支給申請費用

療養費として以下の金額が上限として支給されます。

 

弾性ストッキング 28,000円(片足の場合は25,000円)

弾性スリーブ 16,000円

弾性グローブ 15,000円

弾性包帯の支給対象

弾性包帯については、医師の判断により弾性着衣を使用できないと指示がある場合に限り療養費の対象となります。

弾性包帯の支給回数について

1度に購入する弾性着衣は、洗い替えを考慮して「装着部毎に2着」を限度とします。また、経年劣化することから前回購入から6ヶ月経過して再度購入することができます。

弾性包帯の支給申請費用について

療養費として支給する額は、弾性包帯にについては装着に必要な製品(筒状包帯、パッティング包帯、ガーゼ指包帯、粘着テープ等を含む)一組がそれぞれ上肢7,000円、下肢14,000円を上限とし、弾性包帯の購入に要した費用の範囲内とします。

 

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