尿沈渣(フローサイトメトリー法)とは、尿を遠心分離することなく、機械を使って尿中の有形成分を定量測定する検査法です。尿に含まれる赤血球や白血球、扁平上皮、硝子円柱、細菌などの有形成分を半導体レーザーで照射し、散乱光や蛍光の情報から成分の大きさや内部構造、細胞の種類を解析して判定します。
D002-2 尿沈渣(フローサイトメトリー法)24点
尿沈渣(フローサイトメトリー法)算定要件
1 同一検体について当該検査と区分番号D017に掲げる排泄物、滲出物又は分泌物の細菌顕微鏡検査を併せて行った場合は、主たる検査の所定点数のみ算定する。
2 当該保険医療機関内で検査を行った場合に算定する。
尿沈渣(フローサイトメトリー法)留意事項
(1) 本測定は尿中一般物質定性半定量検査若しくは尿中特殊物質定性定量検査において何らかの所見が認められ、又は診察の結果からその実施が必要と認められ、赤血球、白血球、上皮細胞、円柱及び細菌を同時に測定した場合に算定する。
(2) 本検査と尿沈渣(鏡検法)を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定する。
尿沈渣(フローサイトメトリー法)の適応疾患
糸球体腎炎、慢性腎不全、ネフローゼ症候群、ループス腎炎、尿路感染症、腎孟腎炎、尿路悪性腫瘍、間質性腎炎、急性尿細管壊死、腎結石症、膀胱損傷、腎外傷、 IgA腎症、尿路結石症