在宅血液透析指導管理料の算定要件と指導内容について

在宅医療

在宅血液透析とは、維持血液透析を必要とし、安定した病状にある患者様について、在宅において実施する血液透析療法をいいます。

在宅血液透析指導管理料とは、別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして、 地方厚生局長等に届け出た保険医療機関において、在宅血液透析を行っている入院中の患者以外の患者様に対して在宅血液透析に関する指導管理を行った場合に算定します。

POINT頻回に指導管理を行う必要がある場合には、当該指導管理料を最初に算定した日から起算して2月までの間は、同一月内の2回目以降1回につき2,000点を月2回に限り算定できます。

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頻回に指導を行う必要がある場合とは?

導入時に頻回の指導を行う必要がある場合とは、当該患者が初めて在宅血液透析を行う場合であり、保険医療機関の変更によるものは含まれません。

頻回に指導管理を行う必要がある場合とは、次のような患者様について指導管理を行う場合をいいます。

  1. 在宅血液透析の導入期にあるもの
  2. 合併症の管理が必要なもの
  3. その他医師が特に必要と認めるもの

血液透析合併症とは・・・

1. 不均衡症候群

体が透析にまだ慣れていない「透析導入期」によくみられます。症状は、透析中から透析終了後12時間以内に起こる「腹痛」「吐き気」「嘔吐」などです。予防には、水分や塩分、タンパク質の制限を守ることで緩やかな透析を行う、透析時間を長くするなどです。

2. 高血圧

透析を始めたときは、多くの人に高血圧がみられます。頭痛、イライラ、吐き気、夜ぐっすり眠れないなどの症状がみられるようになります。

3. 貧血

腎不全になると、腎臓で作られている造血ホルモン(エリスロポエチン)の分泌が低下し、貧血になります。また、血液中の尿毒素が増加することによって出血しやすくなったり、赤血球の寿命が短くなったりすることも貧血の原因です。症状は、疲れやすくなる、手足のだるさ、階段の上り下りのときの息切れや動悸などです。

4. 感染症

穿刺部から細菌が侵入して起こるシャント感染、尿量が少ないために起こる尿路感染、風邪をこじらせて起こる肺炎、結核、輸血によるウイルス性肝炎などがあります。

5. アミロイド骨関節症

長期間透析を続けていると、アミロイドという物質が骨や関節に沈着し、骨や関節、肩や首などの痛み、しびれ、麻痺などの症状が出ることがあります。予防は、関節の働きを保つために、手首や指の屈伸運動をする、十分な透析を行うなどです。

6. 高カリウム血症

症状は、手足のしびれ、重い感じ、口のしびれ、脱力感、知覚異常、味覚異常、違和感などがあり、さらに血液中のカリウムの値が上がると脈が乱れ、心臓が止まることもあり大変危険です。

算定要件について

・関係学会のガイドラインに基づいて患者様及びご家族等(介助者)が医療機関において十分な教育を受け、文書において在宅血液透析に係る説明及び同意を受けた上で、在宅血液透析が実施されていること。

・当該ガイドラインを参考に在宅血液透析に関する指導管理を行うこと。

透析の開始と継続に関する意思決定プロセスについての提言

日本透析医学会診療ガイドライン(CPG)作成指針

腹膜透析ガイドライン2019

その他算定について

在宅血液透析指導管理料を算定している場合、週1回を限度として、「J038」の人工腎臓を算定することができます。

区分番号C102に掲げる在宅自己腹膜灌流指導管理料又は区分番号C102-2に掲げる在宅血液透析指導管理料を算定している患者に対して行った場合には、週1回(在宅自己腹膜灌流指導管理料を算定している患者にあっては、区分番号J042に掲げる腹膜灌流(1に限る。)の実施回数と併せて週1回)に限り算定する。

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