診療報酬請求事務能力認定試験の概要と難易度・合格率は?

医療事務

病院組織は「診療部門」「看護部門」「副診療部門」「事務部門」の4つも部門に分けられ、病院長はこの4つの部門を統括し、ラインを通じてそれぞれの部門にて組織が成り立っています。

診療部門:医師

看護部門:看護師、保健師、助産師、准看護師、看護助手

副診療部門:薬剤師、放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、視能訓練士、言語聴覚士、臨床工学技士、管理栄養士など

事務部門には医事課や管理課、総務、秘書などがあるわけですが、今回はその中でも病院の診療報酬の要と言える「診療報酬請求事務」の認定試験の概要と難易度について解説したいと思います。

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診療報酬請求事務能力認定試験の概要について

診療報酬請求事務能力認定試験とは、医療事務に従事する者の能力の向上を図るため「日本医療保険事務協会」が実施する民間の検定試験です。

医療保険事務関連としては最も知名度が高く、現在も受験生の多い人気の試験となっています。

受験資格

受験資格は問われません

出題範囲

【学科試験】

  • 医療保険制度の概要
  • 公費負担医療制度の概要
  • 保険給付の概要
  • 医療関係法規の基礎知識
  • 保険医療機関等・療養担当規則等の基礎知識
  • 診療報酬等・薬価基準・材料価格基準の基礎知識
  • 医療用語及び医学・薬学の基礎知識
  • 介護保険制度の概要

【実技試験】

入院・外来1件ずつレセプトの作成

3時間以内に終われば、どの順番から終わらせてもかまいません。

試験日時

年2回7月及び12月(日曜日または祝日)の13時〜16時に実施

受験料

9000円

試験会場

札幌市、仙台市、さいたま市、千葉市、東京都、横浜市、新潟市、金沢市、静岡市、名古屋市、大阪府、岡山市、広島市、高松市、福岡市、熊本市、那覇市

合格発表

試験日から約2ヶ月後

合格率と難易度について

学科試験60点以上(100点満点)、実技試験85点以上(100点満点)が合格ラインとなり、学科・実技どちらも合格ラインに達していないと合格できません。

合格率は25〜35%程度と難易度は高めです。

合格のコツとは?

診療報酬請求事務能力試験には、参考書や診療点数早見表の持ち込みが可能です。

つまり、この試験は診療点数早見表を活用して、医療事務実務者としての能力を深く、幅広く問われる試験ということです。

診療報酬は2年に1度法改正にあわせて改定されますので、日頃から診療点数早見表は最新版を使うことが大切ですね。

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