思春期の意味と正しい対応|親の愛情が「子供の負担」へ変わる時

思春期の学生

親は常に子供の幸せを一番に願っているし、親の愛情はとても深いものだと思います。

しかし、時としてその深い愛情が子供にとっては負担となってしまう時があります。

「子供が道を外さないために」「子供が危険な思いをしないために」「子供が失敗をして心が折れないように」など、子供のためだと親が先回りして、親の希望通りになるように子供を操作していることがあります。

操作していると言えば、あまり聞こえはよくありませんが、無意識のうちにお子さんを操作しようとしているお母さんやお父さんは少なくありません。

そこで今回は「思春期の意味と正しい対応|親の愛情が「子供の負担」へ変わる時」について考えていきたいと思いますので、子育てや反抗期に悩んでいる親御さんは最後までお付き合いいただければと思います。

子供が思春期を迎えたとき

思春期の学生

幼少期の子供達にとってお父さんやお母さんの言うことや存在は絶対で、とくに疑問を抱くことなく子供は親に従います。

しかし、思春期に入り「自分の意思」「自立心」が芽生えてくると、親の愛情が喜びから負担に変わってしまうことがあります。

「○○中学校はすごくいい学校よ。だから合格できるように受験勉強を頑張らないとね!それがあなたの将来のためなんだから。あなたも立派な大人になりたいでしょ?」

このような言葉の中にはお母さんの様々な思いがあると思います。

本当にお子さんの将来を考えてそう言っているのだろうし、もちろん親の愛があってのことでしょう。

しかし、ここでひとつお父さんやお母さんに是非とも知っておいて頂きたいことは、お母さんやお父さんがお子さんを大切に思うように、 お子さんも自分を大事にしてくれるお母さんやお父さんを大切に思っているということです。

だからこそ、この親子関係がお子さんにとって負担になる瞬間があるのです。

思春期の子供が葛藤するもの

頭を抱える子供

高校受験や大学受験はお子さんの将来を左右する大きな一大イベントです。だから親も経済的な面でも、精神的な面でも、肉体的な面でも全力で子供を支えようとします。

しかし、その支えが時に思春期の子供を苦しめてしまうことがあるのです。

親は子供に「こうなってほしい」「こうなってほしくない」という願望が誰にでも多かれ少なかれあると思います。

それは親として当たり前のことだし、むしろないほうが心配です。

しかしそれと同時にお子さんは、大切に育ててもらった親の思いに応えたいという思いと、「でも、自分はこうしたい」という思いの狭間で葛藤することになるのです。

自分の意思を伝えず、親の意向通りにすれば自分の心の奥底に少しずつ不満が溜まるし、親に反対されても自分の意思を貫けば、罪悪感が生まれてモヤモヤした気持ちになる。

そうやって子供達は親の気がつかないところで悩んでいることがあります。

親の「正解・不正解」の押し付けが子供を苦しめる

人は生まれてから一生涯かけて自分の道を歩いて生きていきます。

時には猛スピードで走ったり、時には石につまずいて転んだり、時には歩くことに疲れて休んだりと、年を重ねた分だけ様々な失敗や成功、後悔などを経験します。

親はその経験があるがゆえに、つい「そっちの道はよくない」「こっちの道のほうが安全」などお子さんの現在と未来を操作しようとしてしまうことがあります。

自分の学歴に劣等感を抱いている親が熱心な教育ママになってしまうのは、子供には自分と同じ後悔はしてほしくないという親の思いが強いからかもしれません。

私の祖母はとても教育熱心な人で、私の母は、勉強や礼儀作法に対してかなり厳しく育てられてきました。

その祖母が母へ対する思いとは「男性に頼らなくても立派に一人で生きていける女性にしたい。」というものでした。

親に好きでもない男性と結婚させられた祖母。私にとっては祖父ですが、夫に頼らなければ生きていけない自分が嫌で仕方なかったそうです。

私の母は、幼少期から祖母の厳しさにも応え、祖母の希望する医者となり、現在は医療現場で人の命を救う仕事をしています。

私はどこかで自分も母のようにならなければいけないのだろうと幼いながら感じていました。

しかし、私が小学4年生のとき、母は私にこう言いました。「あなたはあなたらしくいればそれでいいのよ。自分のしたいことを好きなだけしなさい。」と。

私はそれまで祖母の意向で、ピアノと習字、塾へ通っていましたが、私は母に「本当はバスケットボールがしたい。クラブチームに入りたい・・・。本当はピアノも習字も楽しくないけど、それを言うとおばあちゃんが・・・」と始めて自分の思いを伝えました。

きっと母は私の気持ちに気づいていたのでしょう。私の発言にびっくりする様子もなく、私の気持ちを受け入れてくれました。

それからというもの、私はその日その日がとても楽しくてとても幸せな気分になったのを覚えています。

親の願いと子供の思い

赤ちゃんの手

私が息子を出産した日、病室で母がこう話してくれました。

「私はあなたを生んで初めて心から楽しい、幸せだって感じることができたの。おばあちゃんに厳しく育てられている時は、心の底で私は何でこの家に生まれてきたのだろう、よその子になりたいって思っていたわ。成績が下がれば、おばあちゃんの機嫌は悪くなるし、お友達ともあまり遊べなかった。私はそんな毎日が本当に辛かった。だから私は、生まれてきてくれたあなたを見た瞬間、この子に私と同じ思いは絶対にさせない!って決めたのよ。」と話してくれました。

祖母が母へ、母が私へ対する愛情は同じくらい大きなものだったと思います。

祖母は娘を思うがあまり、厳しくしてきたし、何よりもそれが正しいと思ってきたのです。

しかしその思いが、子供が望むこと相反することであった場合、このように子供の負担へと変わってしまうことがあるのです。

思春期と反抗期の考え方

思春期の学生思春期といえば、親にとっては子供に大きな変化が生まれ戸惑いだらけの時期かもしれません。

子供にとって絶対的な存在だった親も、思春期を迎えたある日を境に、親の言っていることが理不尽だと思うようになったり、間違っていると考えるようになります。

もちろん思春期を迎えた子供達にも様々なタイプがあり、いわゆる「反抗期」を感じさせない子供もいます。

ただ、この反抗期が必要な理由は当然ありますし、お子さんが反抗的な態度をとってきても「育て方を間違えた」「私は親としてダメなのかしら」なんて考える必要は全くありません。

逆に、お子さんがいつまでも親に依存していてはいつまでも大人になれません。反抗期は子供が自分で考えて親から自立していく準備期間のようなものです。

親はそのことを理解して、子供が自ら考えて行動できる「自主性」を育ててあげることが大切です。

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